世界的に活躍するデザイナーたちとのコラボ作品で知られるMAGIS。ここでは、MAGISからリリースされている作品群の中から、名作スツールとして安定した評価を集めているSTOOL_ONEをご紹介しよう。
ドイツ・ミュンヘン生まれの工業デザイナー、コンスタンチン・グルチッチによってデザインされたSTOOL_ONE。斬新さと実用性を両立させた名作スツールとして注目されている。
ご覧の通り、座面や脚などの全体から立体的な三角形を感じさせる、極めて斬新なデザインである。斬新でありながら無駄のないスタイリッシュ性もある。
部屋に1脚置くだけで空間の印象を一変させる力を持つスツールだが、数脚を並べて配置した時、このスツールは空間の主役として更に強い存在感を放つ。
デザイン性の高さは歓迎すべき一要素ではあるが、スツールはオブジェではない以上、実用性との両立も不可欠である。
STOOL_ONEは屋外での使用も可能なので、ベランダやオープンカフェなどに置くこともできる。4脚までならスタッキングも可能なので、レストランなどでも重宝されるだろう。座面の高さは2種類。実用性に問題はない。
STOOL_ONEは、ドイツ生まれのコンスタンチン・グルチッチによってデザインされた。
1965年にミュンヘンで生まれたグルチッチは、1990年にロンドン・ロイヤルカレッジ・オブ・アート(RCA)を卒業。翌91年にKonstantin Grcic Industrial Designを設立し、以来、大量生産を前提とする工業デザイナーとして、数々のブランドとのコラボで多くの作品を発表している。
ユーモアさを含蓄する彼の独特の世界観から、名作STOOL_ONEが生まれた。
1976年、イタリア人のユージニオ・ペラッツァ氏によって設立されたMAGIS。もともと家庭用品メーカーの商務部で働いていたペラッツァ氏だが、会社との考え方の違いにより退社。自らの理想を自らの力で実現すべく立ち上げたブランドがMAGISである。
ユージニオ・ペラッツァ氏によって立ち上げられた後、MAGISは世界中の著名デザイナーたちとコラボを組む手法で、次々に新しい家具をリリース。一つのデザインコンセプトを追求するというスタイルではなく、多くのデザイナーたちの感性を世に流通させるという形で、コンセプトの異なる名作家具を生み出し続けた。
MAGISとコラボを組んだデザイナーの中には、ジャスパー・モリソンやコンスタンティン・グルチッチ、ロナン&エルワン・ブルレックら、今やビッグネームとされる巨匠たちも少なくない。
MAGISという言葉は、イタリア語で「もっと」という意味である。家具の可能性を追求し続けるMAGISの探求心には、決して終わりはない。
MAGISがリリースしている数々の作品群の中から、ここでは、名作スツールとして注目されているSTOOL_ONEをご紹介した。斬新さと実用性を兼ね備えた名作スツールとして、ヨーロッパを中心に安定した評価を集めている作品である。
さて、世界の家具市場に目を向けてみると、STOOL_ONEと同様に、すでに市場で「名作」として語り継がれているスツールが複数あることに気付かされる。永代にわたる家宝としてのスツールに巡りあうためには、一つでも多くの「名作」に目を通しておいていただきたい。
以下のページでは、すでに「名作」として安定した評価を獲得済みのスツールを一覧でご紹介している。関心のある方は、このまま引き続きページをめくっていただきたい。