こちらの記事では、Carl Hansen&Sonの名作テーブルである「CH006」を紹介する。長年愛され続けているCH006はどのような魅力を持ったテーブルなのか、またCarl Hansen&Sonはどのようなブランドなのかを紹介していきたい。
ダイニングテーブルとして長年愛されているCH006は、ハンス J. ウェグナーがデザインを手がけたもの。スペースに限りのある都会の住空間に適した設計となっており、ハンス J. ウェグナーのアプローチが感じられるデザインとなっている。
CH006は、スペースを有効活用できるようにデザインされている点が大きな特徴。通常はテーブルの両端を折りまげて90cmの幅で使用できるが、たとえば来客があった時などは両端を伸ばすことによって180cmまで拡張できる。いつもは4人家族で使用し、友人などを招いた際には大きなサイズのテーブルとして使えるため、非常に使い勝手の良いテーブルであるといえるだろう。
さらに脚間が広く取られており、椅子を2つ並べても隣の人との余裕ができる点も嬉しいところだ。
CH006は上質な無垢材が使われている点も特徴のひとつ。木目が美しいことに加えて、小さな子どもがいる家庭でもメンテナンスがしやすいのが魅力だ。たとえば傷がついてしまったり落書きをしてしまったとしても、ヤスリを使ってサンディングすることで、きれいな状態を取り戻せる。
このように、手入れが簡単で、きれいなまま使えるのも注目しておきたいポイントといえるだろう。
CH006は、デンマークの家具デザイナーであるハンス・J・ウェグナーにより1982年にデザインされたテーブル。ハンス・J・ウェグナーは椅子やデスク、サイドボードなどさまざまなデザインを手がけており、特に椅子は500以上のデザインがある。そのほとんどが名作として世界中で愛されており、北欧デザインを語る上では代表的なデザイナーとして知られている。
CH006は、ディテールと機能にこだわってデザインされており、木が持っている魅力を十分に引き出したエレガントな雰囲気を持つダイニングテーブルとなっている。
Carl Hansen & Sonは、100年上にわたって数多くの歴史的なデザインを生み出してきた北欧家具のブランドである。同ブランドのデザイナーは、こちらのページでご紹介している名作テーブルCH006をデザインしたハンス J.ウェグナーのほか、コーア・クリント、アルネ・ヤコブセン、ボーエ・モーエンセン、オーレ・ヴァンシャー、モーエンス・コッホなど、偉大なデザイナーが名を連ねている。
また、Carl Hansen & Sonは次世代のクリエイターと共に新しいデザインを生み出していることでも知られている。たとえばストランド+ヴァッスやトーマス・ボー・カストホルム、ナヤ・ウッソン・ポポフなど、さまざまなデザイナーと協業し、チャレンジを続けているブランドでもある。
Carl Hansen & Sonが創業したのは1908年。デンマークのオーデンセにて、創業者カール・ハンセンが開いた家具工房からその歴史をスタートさせている。この工房では、ヴィクトリアンスタイルの注文家具を手がけていた。
その後、世界恐慌の時代には家具の消費が落ち込んだものの、2代目のホルガー・ハンセンにより新しい時代へ進んでいく。そして1949年にはハンス J.ウェグナーの才能を見出し、「最初の名作」として名高いCH22/CH23/CH24/CH25というコレクションを生み出している。その中の「CH24」が、代表作として知られる「Yチェア」だ。
2000年以降は世界的な展開を開始しており、コーア・クリントやオーレ・ヴァンシャー、アルネ・ヤコブセン、モーエンス・コッホなど、巨匠といわれるデザイナーのコレクションがラインナップに加わっている。
こちらのページでは、Carl Hansen & Sonの名作テーブルであるCH006を紹介してきた。世界には、このCH006のほかにも数々の「名作」と呼ばれるテーブルがある。本サイトでは、そのような名作テーブルについて紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。