多くの著名デザイナーとのコラボ作品で知られるイタリアの家具ブランド、MAGIS。ここでは、MAGISがリリースしている作品群の中から、名作椅子として評価の高いchair_oneをご紹介したい。あわせて、ブランドヒストリーにも簡単に触れてみよう。
ドイツの著名デザイナー、コンスタンチン・グルチッチがデザインしたChair_one。三角形をモチーフにした、その斬新なデザインは、リリース当初から広く識者の目を集めている。MAGISを代表する名作の一つである。
屋内はもとより屋外でも使用が可能で、スタッキングができるため椅子が不要な時には空間をすっきりとさせることができる。三角形をモチーフにした複雑かつユニークなデザインのため、つい、そのデザイン性ばかりに目が行ってしまうが、実際には高い実用性を備えた優秀な椅子である。
ブラックやホワイトをよく目にするChair_oneだが、他にもカラーバリエーションが多い。グレイ、グレイグリーン、ブルー、レッド、グレイアンスラサイトメタライズドなどである。脚の色を統一させたタイプもあれば、脚のみシルバーにしたタイプもある。空間ごとに色を変えて揃えてみるのも面白い。
Chair_oneは、2003年に発表されたMAGISを代表する名作椅子の一つ。ドイツの著名デザイナー、コンスタンチン・グルチッチがデザインした作品である。三角形をモチーフにしたその斬新なデザインの椅子は、世界の随所で目にすることができる。
発表されたその年にブループリント賞を受賞。以後、2004年コンパッソドーロ賞ノミネート、2005年オデルツォデザイン賞受賞、2006年ドイツ・デザイン賞受賞など、数々の栄誉を獲得した。コンパッソドーロコレクション(ミラノ)、ヴィトリア&アルバート美術館(ロンドン)のパーマネントコレクションにも選定されている。
参照元:MAGIS(https://magisjapan.com/products/detail/27)
1976年、イタリアでユージニオ・ペラッツァ氏が創業した家具メーカー、MAGIS。当時、家庭用品メーカーの商務部で働いていた氏が、自社のマーケティング観・ビジネス観に疑問を抱いたことをきっかけに、退社して興した会社が現在のMAGISの始まりであった。
MAGISは、1976年、イタリアでユージニオ・ペラッツァ氏が創業した家具ブランドである。世界の名だたる著名デザイナーらとのコラボ作品を得意とするブランドで、これまでジャスパー・モリソンやコンスタンティン・グルチッチ、ロナン&エルワン・ブルレックなど、家具を知る者の間でビッグネームとして通る巨匠たちと、多くのコラボ作品を発表してきた。
MAGISの特徴の一つは、プラスチック素材を使った作品が多いこと。当ページでご紹介しているChair_oneはアルミニウム素材だが、基本的にMAGIS作品には、プラスチック素材が多い。今でもなお、環境に配慮したプラスチック素材の製造方法を模索しながら、多くの作品を発表している。
なお、MAGISという言葉は、イタリア語で「もっと」という意味だという。家具作りに対する永遠の探求心が、そのブランド名に込められているようだ。
MAGISが発表している多くの作品群の中から、ここでは、コンスタンチン・グルチッチ氏のデザインによるChair_oneをご紹介させていただいた。数々の世界的アワードを獲得した、文字通りの名作椅子である。
さて、世界の家具市場に目を広げてみると、Chair_oneと同様に、名作椅子として世界的評価を集めている作品が、いくつか存在する。以下のページでは、それらの作品を一覧でまとめているので、興味のある方は、引き続き次のページへと進んでいただきたい。