こちらの記事では、イタリアを代表するモダンファニチャーのブランドであるMinotti(ミノッティー)の家具「CAULFIELD(コールフィールド)」を紹介する。どのような特徴を持った家具なのか、またブランドの歴史や特徴などもまとめた。
CAULFIELDは非常に軽く、独創的なデザインを持つテーブルだ。建築家でもあるロドルフォ・ドルドーニがデザインを手がけており、3種類のサイズが展開されている。
CAULFIELDは、軽さを追求して生み出された自然な曲線を持つテーブルだ。軽さを実現するためにも材料の使用量を極限まで減らし、空いたスペースのデザインに重点を置いている点がポイントとなっている。「最小限のテーブルトップとそれを支える細い柱」というシンプルで個性的なデザインは、通常のテーブルとは異なる魅力を持っているといえるだろう。
中央部分は完全な空洞となっているが、この部分もデザインとして機能している点も特徴だ。この画一的に並んでいる柱の隙間、ガラスのテーブルトップ、そして中央に位置する空間部分がうまく調和しているこの作品は、まさに「新しいテーブルの形」というにふさわしいデザインだろう。
このCAULFIELDは3種類のサイズが用意されているため、設置場所やどのような用途で使用するかによって選択できる。いずれもフレーム部分はクローム仕上げのメタル。高級感を演出する光沢感が印象的で、クールな雰囲気の部屋作りにピッタリだ。また、テーブルトップの部分についてはグレーのスモークガラスのパターンと、ブラック塗装されたMDF製パターンの2種類が用意されている。
CAULFIELDは、Minottiという名を世界的に広めたデザイナーであるロドルフォ・ドルドーニによりデザインされたテーブルだ。ロドルフォ・ドルドーニはさまざまな家具メーカーのプロダクトデザインを手がけているが、1997年からMinottiとの戦略的コラボレーションを行っており、さまざまな作品を発表している。
Minottiは、創業から70年以上の歴史を持つイタリアの家具ブランドである。全てがイタリア製であることにこだわりを持っており、レナート&ロベルト・ミノッティ兄弟と建築家であるロドルフォ・ドルドーニとのコラボレーションをきっかけとして世界中にショップの展開を行い、イタリアを代表するグローバルブランドとして知られるようになった。
Minottiはさまざまな名作といわれる家具を生み出しているが、例えば70周年を記念して作られた、創業者の名前を持つソファ「ALBERT&ILE(アルベルト&イレ)」コレクションや、日本人デザイナーとのコラボを行ったコレクションとして話題となったソファ「TAPE(テープ)」、柔らかな光を演出できるランプ「Blanch(ブランシュ)」などがある。
いずれもディテールまでこだわり、丁寧に仕上げられるイタリア職人の高い技術力が感じられる家具となっているため、実際に間近で見ることによってさらに魅力を感じられるだろう。
Minottiは1948年にイタリアでクラシック家具工房として設立された。創業者のアルベルト・ミノッティにより、優秀な家具職人が多く集まるメーダという街で立ち上げられたMinottiは、徐々にその頭角を表し、1970年代からモダン家具作りを手がけるようになる。その後、1991年に創業者のアルベルト・ミノッティがこの世を去り、その後を引き継いだレナート&ロベルト・ミノッティ兄弟によって本格的なグローバル戦略を推進していくことになるが、その中でも「Made in Italy」の精神を守り続けている。
そしてやはり同ブランドの歴史の中で外せないのが、1997年から始まった建築家・デザイナーのロドルフォ・ドルドーニとのコラボレーション。このコラボレーションをきっかけとして、世界60ヵ国以上にショップを展開するグローバルブランドとして成長を遂げ、高級家具ブランドとしての地位を確立した。
Minottiが手がける独創的なテーブル「CAULFIELD」を紹介してきた。軽さを追求した独特のデザインが、クールな雰囲気の空間を作ってくれるだろう。
こちらのテーブルの他にも、世界には「名作テーブル」と呼ばれるさまざまな家具がある。本サイトでは多数の名作テーブルを紹介しているので、興味がある方はぜひチェックしてほしい。