Aeron Chairs(アーロンチェア)

アメリカミシガン州ジーランド市に本社を置くHerman Millerは、世界有数の家具メーカーの一つである。

ここでは、モダンインテリアやオフィス家具ブランドとして有名なHerman Millerの製品の中で、最も名が知られている製品の一つ、Aeron Chairs(アーロンチェア)を紹介する。

究極の座り心地を実現したAeron Chairs(アーロンチェア)は、Herman Millerを象徴する製品である。

Aeron Chairs(アーロンチェア)

画像引用元:https://www.hermanmiller.com/ja_jp/products/seating/office-chairs/aeron-chairs/

Aeron Chairs(アーロンチェア)はHerman Miller社製の高機能デスクチェアである。

人間工学にもとづいて緻密に設計されたこのデスクチェアは、非常に座り心地がよく、長時間座っていても疲れない。

高性能・多機能でスタイリッシュなデザインが世界中で評価されており、有名な高機能デスクチェアの一つである。

作家や漫画家など長時間のデスクワークを必要とする著名人にも愛用者が多い。

Aeron Chairs(アーロンチェア)の特徴

座り姿勢を快適に支えるさまざまな機能

背もたれの背面に取りつけられたポスチャーフィットおよびポスチャーフィットSLは脊柱の仙骨と腰部をサポート。

ポスチャーフィットSLは加えて背骨の自然なS字形状を維持し、健康的な姿勢に整える。

座面には8つの異なるサポートゾーンを装備した初のエラストマーサスペンションを採用し、血流を妨げる圧迫感をなくすと同時に、涼しさ保つ。

座面の下には革新的なチルトメカニズムを搭載。チェアが座る人と一緒に動いてくれる。

快適さを追求するオプション

Aeron Chairs(アーロンチェア)は、体型や体のサイズに合わせてA・B・C3つのサイズオプションから選択可能。

背もたれの高さ、座面の幅、チルトメカニズムなどを少しずつ変えることができる。

またアームの有無や、アームの種類(固定・フルアジャスト)も好みに応じて選べ、立ち姿勢やリクライニングポジションの調整ができるチルトリミッターも搭載されている。

快適さを追求するオプションが充実しており、自分だけのチェアをカスタマイズできるのである。

Aeron Chairs(アーロンチェア)の歴史

Aeron Chairs(アーロンチェア)は、Herman Millerから1994年にリリースされた高機能デスクチェアである。

ビル・スタンフとドン・チャドウィックの2人のデザイナーによって生み出された。

ビル・スタンフはウィスコンシン大学で教師として勤めるかたわら、整形外科および血管系の専門家と共同で、理想的な椅子の座り方について研究を進めていた。

1974年にHerman Millerは、オフィスにおける椅子の座り方の研究をビル・スタンフに任せ、1976年にはAeron Chairs(アーロンチェア)の前身とも呼べるアーゴンチェアを発表している。

ドン・チャドウィックは1974年に「チャドウィック・モジュラー・シーティング」をHerman Millerより発表。この製品は商業デザイナー協会コンクールで1位を受賞した。

この2人のデザイナーによって生み出されたAeron Chairs(アーロンチェア)は、その後も改良が重ねられ、2016年には現代のニーズ・環境と最新のテクノロジーに基づいて刷新したAeron chair Remasteredが発表される。

ドン・チャドウィックによって改良されたAeron chair Remasteredは開発・改良に約2年の歳月を費やした。

初代のAeron Chairs(アーロンチェア)はニューヨーク近代美術館の永久収蔵品となっている。

Herman Millerについて

100年以上の歴史をもつHerman Millerは、伝統的なスタイルの家具メーカーとしてスタートした。

現在ではモダンな家具メーカーのパイオニア的存在として世界中に名が知られている。

「問題を解決するデザイン」を理念に掲げ、素晴らしい名作家具を多数、生み出しながらその実績に驕ることなく、革新的な製品を生み出し続けている。

Herman Millerのブランドストーリー

1923年、ハーマン・ミラー氏の娘婿であるD.J.デプリーは、自身が勤務していたミシガン・スター・ファニチャー・カンパニーをハーマン・ミラー氏の支援を受けて買収する。

この会社買収を支援してくれた義父の名を冠したのがHerman Millerの始まりである。1930年には他の多くの企業同様、Herman Millerも大恐慌の中で倒産の危機に直面した。

この危機を脱却するため、伝統的な家具製作から新しいライフスタイルとニーズに合わせたモダンなオフィス家具を製作するよう事業路線を変更。

1945年にはデザイナー・建築家であり編集者でもあったジョージ・ネルソンをデザイン・ディレクターに迎える。

ジョージ・ネルソンはチャールズ&レイ・イームズ、イサム・ノグチ、アレキサンダー・ジラードなどにHerman Millerで仕事するように働きかけ、多数の優秀なデザイナーとコラボレーションし、優れた製品の数々を世に送り出した。

1994年にはビル・スタンフとドン・チャドウィックの2人のデザイナーによってAeron Chairs(アーロンチェア)が生み出され、世界中で評判となる。

現在、Herman Millerはオフィス用・家庭用の家具だけでなく、医療用ファニチャーやインテリア雑貨、テキスタイルなどさまざまな分野に進出し、世界的に優れたイノベーション企業として認知されている。

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家具の評価は、世の中のニーズをどれだけ満たしているかによって決まるといっても過言ではない。

名作家具はいずれも、その機能性やデザインで多くの人のニーズを満たしたことで評価され、今日に至っているのである。

Aeron Chairs(アーロンチェア)は長時間座っていても疲れず、かつ臀部や腰部に不快感を覚えることなく快適にデスクワークがしたい、どんな空間にも合うスタイリッシュなデスクチェアが欲しい、といった要望を満たしたことで評価された。

名作家具がどのように人々がもつ課題を解決してきたのかを知ることは、本当の家具の良さやデザインを理解することにつながる。

以下のページで、さまざまな本物の名作家具に触れてみてはいかがだろうか。