BEND(ベンドソファ)

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スペイン出身でイタリアのミラノ工科大学で学んだ女性デザイナー、パトリシア・ウルキオラ。そんな彼女の代表作のひとつとされるBEND(ベンドソファ)について、その魅力や特徴などをご紹介したい。

 BEND(ベンドソファ)

河川の流れのような曲線と、幾何学模様のようなグリッド状のステッチを組み合わせたBEND(ベンドソファ)。曲線と直線という、相反する要素を組み合わせたことで生まれるスタイリッシュでキュートな佇まいが印象的だ。

BEND(ベンドソファ)の特徴

「木」への敬愛を感じさせる温もりある風合い

一般的なソファの場合、座った時に曲げた膝部分が接触する座面の縁部分は一直線の形状に仕上げられている場合がほとんどだ。一方、BEND(ベンドソファ)では、座面の高さは揃えた上で、縁部分は不規則な曲線状となっている。ソファとしての使い勝手や機能性はきちんと確保しながら、造形の面で遊び心が加えられているのは、秀逸なセンスと言えるのではないだろうか。

幾何学模様のステッチが奏でるアクセント

BEND(ベンドソファ)のもうひとつの特色に挙げられるのが、座面と背もたれ部分に幾何学模様でグリッド状にあしらわれたステッチの装飾だ。こうしたアクセントは、ともすれば過剰でしつこくなってしまう可能性もあるが、BEND(ベンドソファ)の場合、さり気なく控え目に配置されていることで、ソファとしてのスタイリッシュさ、キュートさをより際立たせている。

BEND(ベンドソファ)の歴史

BEND(ベンドソファ)の登場は2010 年。手掛けたのはスペイン出身で、イタリア・ミラノ工科大学卒業という経歴をもつ女性デザイナー、パトリシア・ウルキオラだ。イタリアデザイン界の巨匠であるヴィコ・マジストレッティや同じ大学出身のピエロ・リッソーニの提携を経て、40歳のころに独立した。

そんな彼女のデザインは常に未来を向いており、より素晴らしいデザインを造り上げることが目標とされている。本ページで取り上げているBEND(ベンドソファ)に関しても「過渡期に作られたもの」と語っているほどである。

B&B ITALIAについて

設立は1966年。その名の通りイタリアを本拠地としており、現代のイタリアンモダンスタイルを代表するブランドの一角を占めている。クールかつスタイリッシュな雰囲気に満ちており、モダンな部屋作りに向いていると言えるだろう。BEND(ベンドソファ)を手掛けたパトリシア・ウルキオラをはじめ、巨匠から若手まで幅広いデザイナーとコラボしているのも特色である。

B&B ITALIAのブランドストーリー

デザイン性の高さに加え、B&B ITALIAは研究開発、生産、マーケティング、販売といった自社の製品の工程を総合的に管理するシステムを確立し運用している。独創性あふれるデザインをしっかりと「工業化」しているという点こそが、同ブランドならではの特色であり、また強みでもある。

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B&B ITALIAは様々な家具を手掛けているが、なかでもソファの人気の高さには目を見張るものがある。モダンでシャープな佇まいでありながら、冷たさや無機質な感じはなく、むしろ情緒的な暖かさも兼ね備えている。今回紹介したBEND(ベンドソファ)は、その代表格と言えるだろう。

世界の高級家具に目を向けてみると、BEND(ベンドソファ)と同様に、名作家具として広く評価を集めている椅子は、他にもまだ存在する。以下のページにて、それら名作椅子を一覧でご紹介しているので、関心のある方は引き続きお読みいただきたい。