ARGYLE(アーガイル ハイバックチェア)

Cassina(カッシーナ)の名作家具「ARGYLE(アーガイル ハイバックチェア)」。ひときわ高い背もたれに楕円の笠木が印象的なデザインだ。ここでは、そんな「ARGYLE(アーガイル ハイバックチェア)」の魅力を紹介したい。Cassina(カッシーナ)のブランドの歴史もみていくことにしよう。

ARGYLE(アーガイル ハイバックチェア)

直線的なハイバックと上部・脚部の曲線のバランスがエレガントなデザイン。現在は販売されていない。

ARGYLE(アーガイル ハイバックチェア)の特徴

眺めるためのチェア

座るだけではなく、眺めるものとして考え出されたのがARGYLEハイバックチェアだ。その背もたれの高さは、なんと136cmもある。ハイバックチェアの中でも、ひときわ印象的なシルエットをしている。背もたれ上部の笠木部分の楕円形もユニーク。装飾としての美しさはもちろん、外からの視線を遮るという機能性も兼ね備えている。テーブルに向かってハイバックチェアを並べることで、外部のノイズを遮断し、プライベート感を高められる。ティールームに良い雰囲気を創る。

日本的なデザイン

スコットランドのティールーム向けに作れたチェアであるにもかかわらず、どこか日本的な雰囲気のあるデザインに見える。ARGYLE(アーガイル ハイバックチェア)のデザイナーチャールズ・レニ―・マッキントッシュのデザインは、日本の感性を取り入れているものが少なくない。現在は、Cassina(カッシーナ)の公式サイトでARGYLEシリーズは紹介されていない。ハイバックチェアの流れを受け継いだものとして、安藤忠雄のアームレスチェアがある。

ARGYLE(アーガイル ハイバックチェア)の歴史

1898年にアーガイル街にあるティールーム向けに作られたデザインチェア。チャールズ・レニ―・マッキントッシュの最初のハイバックチェアと言われている。直線的なデザインの中に、笠木や脚部の曲線が印象的なデザインだ。後にマッキントッシュの代表作となるヒルハウスシリーズへと繋がっていく。現在は、販売されておらず、ビンテージとしての入手も困難。Cassina(カッシーナ)から販売されているハイバックチェアは、日本人の建築家である安藤忠雄がデザインしたアームレスチェアだ。アームレスチェアは、曲線をほぼ排除した直線的でシャープなデザインになっている。

Cassina(カッシーナ)について

名作家具を創っているあまたあるブランドの中でも、特に知名度があるブランドのひとつがCassina(カッシーナ)だろう。イタリアモダンの家具を代表する存在だ。最先端を走りながらも過去の名作の復刻を手掛けるなど、柔軟で幅広いデザイン力はブランドの魅力のひとつと言える。ベーシックなデザインのアイテムも多いため、暮らしに取り入れやすい。レンタル家具としても高い人気を誇っている。

Cassina(カッシーナ)のブランドストーリー

Cassina(カッシーナ)の歴史は、まだCassina(カッシーナ)の名前が誕生していない1760年にまでさかのぼる。品質のよい家具を作っているメーカーとして認知されていた。時が流れ、1927年、カッシーナ兄弟がイタリアのミラノで「Cassina S.p.A.」を設立。それまでの「良質な木製家具」から「モダン家具」への転換を図っていく。この転換が高い評価を受け、規模を拡大していった。1948年に外部のデザイナーとのコラボレーションを開始する。最初に組んだデザイナーは、フランコ・アルビーニ。1954年には、世界で最も権威があるデザイン賞と言われているコンパッソ・ドーロを受賞して、そのブランド認知度を高めていくことになる。1957年、イタリア建築デザイン界の父と称されるジオ・ポンティとの共同で「指一本で持ち上げられる椅子」を完成させ、世界の注目を集めた。この成功体験から、才能あるデザイナーや建築家とのコラボレーションを積極的に取り入れるようになる。

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Cassina(カッシーナ)の家具の中から、ARGYLE(アーガイル ハイバックチェア)の魅力をご紹介した。ティールームのプライベートな空気を創り出すハイバックチェア。単に座る機能だけではなく鑑賞用としても洗練された、ムードのある椅子だ。世界の高級家具には、ARGYLE(アーガイル ハイバックチェア)と同様の名作家具が、他にもまだ存在している。以下のページにて、それら名作テーブルを一覧でご紹介しているので、関心のある方は引き続きお読みいただきたい。