Antony Chair

スイスの家具メーカーVITRA(ヴィトラ)は、さまざまなデザイナーとコラボレーションすることで数多くの名作家具を生み出してきた。このページでは、VITRAが誇る名作家具、「Antony Chair(アントニーチェア)」の特徴や歴史を紹介する。

Antony Chair

Antony Chairは、どの角度から見ても美しいフォルムが特徴的。巨匠ジャン・プルーヴェによってデザインされており、正規品の生産が終了した今も高い人気を誇る椅子だ。

Antony Chairの特徴

巨匠ジャン・プルーヴェが手がけたデザイン

フランスの巨匠・ジャン・プルーヴェによってデザインされた椅子・Antony Chair。
ジャン・プルーヴェは数多くの椅子をデザインしているが、中でもAntony Chairは優れたデザインを持つことで知られている。優雅なフォルムを持ち、360度どの角度から見ても美しいのがこのAntony Chairの大きな特徴だ。

美しさと快適性をを感じさせる椅子

Antony Chairは、背もたれから座面にかけて緩やかなカーブを描いており、その曲面をL字型のスチールフレームによってわずかに浮かせるように設計されている点も特徴。この設計によって心地よい弾力性を生み出し、座ったときの快適性を生み出している。
そして椅子を支える直線的でスマートなデザインの脚部は、安定した座面を実現し、美しさを際立たせるための最小限のデザインとなっている。座っていない時も目で楽しめる、魅力的な椅子といえるだろう。

Antony Chairの歴史

Antony Chairは、パリの近くにある学園都市・アントニーの学生寮のために1954年に発表された椅子である。非常に人気が高いことで知られているが、残念ながら正規品は2012年に生産終了している。
このことから、現在手に入れられるとすれば、正規品の中古またはリプロダクト品のいずれか。ただし前述の通り人気が高いということもあり、正規品の中古はなかなか市場に出回らない傾向がある。そのため、正規品を手に入れたいと考えている場合には、もし見かけたらすぐに購入するのがおすすめだ。

VITRAについて

VITRAは、さまざまなデザイナーとのコラボレーションによるオリジナルのデザイン家具を提供するとともに、歴史的な名作の復刻家具を取り扱っているブランド。チャールズ&レイ・イームズやジョージ・ネルソン、ジャスパー・モリソン、ジャン・プルーヴェ、イサム・ノグチ、など、豪華なデザイナーとのコラボレーションを行っていることでも知られている。
VITRAでは、コラボレーションするデザイナーや建築家、アーティストの全てを「Authors」と呼んでいる。コラボレーションを行う際には、VITRAが持つ専門知識と技術を尽くすことによりAuthorsが才能を発揮できる環境を整え、素晴らしい製品を生み出すことにつなげているのだ。

VITRAのブランドストーリー

VITRAの家具ブランドとしての歴史は、創始者であるヴィリー・フェールバウムがアメリカ旅行をしていた時、イームズのプライウッドチェアに出会ったことに遡る。もともと1934年に誕生したVITRAは店舗什器の製造・販売を手がけていた会社だった。しかしプライウッドチェアに出会ったことによって、ヴィリー・フェールバウムは「この椅子をヨーロッパでも広めたい」と感じ、イームズ夫妻の元を訪れる。
その後VITRAは1957年にハーマンミラー社とのライセンス契約を締結し、ヨーロッパと中東向けのイームズデザインの家具生産を開始。それ以降VITRAは家具メーカーとして大きく発展していくことになる。
同社の最初の自社製品となったのは「Panton(パントン)」と呼ばれる椅子。デザイナーであるヴァーナー・パントンの構想から長い年月が経った1967年に誕生した製品だ。曲線のみで構成された柔らかな印象のデザインは、ひと目見たら忘れられない魅力に溢れており、時代を超えて愛される椅子となっている。

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スイスの家具メーカー・VITRAの「Antony Chair」を紹介した。優雅なフォルムを持ち、座っている時のみならず、座っていない時にも目を楽しませてくれる魅力的な椅子だ。
世界には、Antony Chairのほかにも名作と呼ばれる椅子がある。下記のページでは、そういった名作椅子を紹介しているので、興味のある方はぜひ目を通してみてほしい。