Butterfly(バタフライ)

世界の高級家具を
製品カテゴリごとにご紹介

イギリス人インテリアデザイナー、アレキサンダー・テイラーが手掛け、イタリアの家具ブランドZANOTTA(ザノッタ)が発売するButterfly(バタフライ)。その魅力や特徴などをご紹介しよう。

Butterfly(バタフライ)

一見するとガラス天板を用いたオーソドックスなテーブルと思いきや、テーブルの脚部に目を落とすと、Butterfly(バタフライ)という製品名に納得させられる一品。遊び心に満ちたアイデアと仕掛けに感心させられる。

Butterfly(バタフライ)の特徴

自宅の室内に、蝶々の群れが羽ばたく

透明ガラスを天板として用いるタイプのテーブルはこれまでにも数多存在するが、デザイナー視点で考えると、脚部分にそのような趣向を凝らすかが、腕やセンスの見せ所と言えるだろう。そうした中、イギリス人インテリアデザイナー、アレキサンダー・テイラーがやって「魅せた」のは、透明ガラスの天板を、蝶の群れが支えているというギミックだ。

優美かつ繊細でありながら、遊び心にも満ちた演出が心憎い。まるで自宅のリビングに蝶の群れが羽ばたいているかのような、独特の感覚を楽しむことができる。なお、脚部の「蝶」は写真のブラックの他、ブラウンとナチュラル木目のものもラインアップされている。好みや設置する部屋の雰囲気に合わせて選ぶとよいだろう。

Butterfly(バタフライ)の歴史

イタリアの家具ブランドであるZANOTTA(ザノッタ)が白羽の矢を立てたのは、1975年イギリス生まれの新進気鋭デザイナー、アレキサンダー・テイラー。ノッティンガム・トレント大学を卒業後、家具デザインに携わるようになり、鹿の角を模したコートフック「Antlers」や犬ぞりをモチーフとしたベンチ「HUSKY」などで一躍注目の的になった。

そうした活躍のなか、Butterfly(バタフライ)は2004年にデザインを完成させ、2006年にZANOTTA(ザノッタ)とのコラボレーティブエディションとして発売されることとなった。なお、アレキサンダー・テイラーは現在、美術系の学校で教鞭を採っているとのこと。

ZANOTTA(ザノッタ)について

Butterfly(バタフライ)をアレキサンダー・テイラーとのコラボレーティブエディションとして発売したのは、1954年設立のイタリア家具ブランドであるZANOTTA(ザノッタ)。そんな同ブランドの歴史や特色について見ていこう。

ZANOTTA(ザノッタ)のブランドストーリー

上記の通り1954年にイタリアで設立されたZANOTTA(ザノッタ)は、当初はソファを専門的に手掛けていた。その後、1960年代に入ると、前衛的なセンスを持つデザイナー達を起用するようになり、ユーモアや遊び心を感じさせる家具を精力的にリリースするようになった。

取り分け、農機具であるトラクターの運転席を用いたスツール「メッザドロ」は世界的な注目を集めた。そうした姿勢は美術界からも評価されており、ZANOTTA(ザノッタ)の製品の多くは、世界の有名美術館のパーマネントコレクションに選出されている程だ。そうした社風、出自があるからこそ、アレキサンダー・テイラーとのコラボが実現し、Butterfly(バタフライ)が世に出たと言えるだろう。

他の“名作テーブル”も見るなら…

ZANOTTA(ザノッタ)があつかうButterfly(バタフライ)は、ともにユーモアや遊び心を大切にする家具メーカーとデザイナーが意気投合したからこそ生まれたもの。そうした経緯を知ると、家具としての魅力は、一層高まるのではないだろうか。

さて、世界の高級家具に目を向けてみると、Butterfly(バタフライ)と同様に、名作家具として広く評価を集めているテーブルは、他にもまだ存在する。以下のページにて、それら名作テーブルを一覧でご紹介しているので、関心のある方は引き続きお読みいただきたい。