イタリアのブランドPORADA(ポラダ)の名作家具「ANXIE(アンクシー)」。その滑らかな木質の美しさに、世界中から称賛の声が上がっている。ここでは、「ANXIE(アンクシー)」の魅力とともに、PORADA(ポラダ)の歴史や特徴などをご紹介したい。
木材でありながらしなやかさを感じさせる柔らかなデザインが特徴的。座面の曲線との一体感も美しい椅子に多くの人が見惚れることだろう。
ポラダの特徴が最もよく表れているのがANXIE(アンクシー)かもしれない。しなやかな曲線美は、見た人を必ずや虜にする。ポラダの中でもANXIE(アンクシー)は定番のシリーズだ。座面の曲線はもちろん、レッグの曲線の造形美はまさに芸術。ポラダの職人の技術力が非常に高いことが分かる。「自然にも人体にも直線はない」というポラダのコンセプトを見事に表現しているチェア。北欧家具やレトロダイニングテーブルとの相性も良さそうだ。
ANXIE(アンクシー)の曲線美は、チェリー材やウォールナットを熟練の職人が手加工を施し、しっかりと磨き上げることで創り出されている。匠の技で丁寧に磨かれることで、絶妙な曲線と滑らかな質感へと加工されている。高級感だけではなく、シックでモダンといった都会的な雰囲気を纏ったANXIE(アンクシー)は、ダイニングの主役になり得るシリーズとして君臨している。
PORADA(ポラダ)の家具の特徴は、流線型の美しい木のフォルムにある。自社で森林を管理するほど木材へのこだわりがあるブランドだ。そのとろんと流れるような滑らかなデザイン、柔らかく繊細なカットが、洗練された雰囲気を空間全体にもたらしてくれる。創業者の4人の息子たちが、経営・製造管理・物流といった各分野で陣頭指揮を執っているのもブランドの特徴のひとつといえるだろう。父のこだわりを近くで見続けてきた兄弟が一致団結して先導し、どんな困難な要望にも応えてくれる熟練の職人と共にブランドの品質を保っている。自社管理の森林で採れた木材は、枝が少ない根元に近い材を使用。節が少ない美しい木目の家具を製造できるのは、その贅沢な木材の使い方にある。自社で木材から調達できるからこそ実現できる品質と言える。
PORADA(ポラダ)は、1948年に誕生したブランド。イタリア・ミラノの郊外にある小さな街カビアーテでルイジ・アリエヴィ氏によって創業された。木にこだわりのあるトップブランドとしてその地位を築いていく。1961年、世界最大のデザインイベントと称される「ミラノ・サローネ」が初開催された。家具においてデザインの重要性を認めていたポラダは、1964年から参加をスタートし、連続して参加している。その後、1969年に社名をポラダに変更した。2000年にはフランスの中央部に位置するTAIX地方の森を購入。「ポラダの森」として運営をスタートしている。製品の一部はこの森で伐採された木材を使用。木材の調達から自社で行う稀有な家具ブランドとしてその地位を確立させた。後に社長に就任するのは、創業者の三男ブルーノ・アリエヴィ氏だ。父の木に対するこだわりを近くで見ながら受け継いだ。
PORADA(ポラダ)が手掛けてきた名作家具の中から、ANXIE(アンクシー)の魅力をご紹介した。磨き上げられた木質と流れるような曲線が、アーティスティックな領域に達しているのがその特徴。存在感のあるチェアが空間の印象を格段に引き上げてくれる。
さて、世界の高級家具に目を向けてみると、ANXIE(アンクシー)のように、名作家具として人気のある家具は、他にもまだ存在している。以下のページにて、それら名作テーブルを一覧でご紹介しているので、関心のある方は引き続きお読みいただきたい。