イタリアで活躍していたジョナサン・デ・パス、ドナート・ドゥルビーノ、パオロ・ロマッツィによってデザインされたチェア「BLOW(ブロウ)」。
斬新なデザインで当時話題となった、この名作チェアの魅力をご紹介する。
BLOW(ブロウ)は浮き輪やビニールプールのような塩化ビニル素材で、空気を入れて膨らませて使用するアームチェアだ。
カラーはレッド、イエロー、クリアの3色展開。空気入れが付属されている。
塩化ビニル素材のチェアは、一見すると子ども向けのようなポップなデザインである。
しかし、それぞれのパーツはしっかりと接着されており、もちろん大の大人が座っても問題ない強度と座り心地を持ち合わせている。
BLOW(ブロウ)が発表されたのは1967年。
ジョナサン・デ・パス、ドナート・ドゥルビーノ、パオロ・ロマッツィによってデザインされたBLOW(ブロウ)は現在生産されていないが、60年代の自由で軽やか、かつ新しいスタイルの象徴となっている。
BLOW(ブロウ)やSacco(サッコ)といった独自性の高い作品を多数生み出しているZANOTTA(ザノッタ)は、イタリアを代表するインテリアブランドだ。
ZANOTTA(ザノッタ)の特徴は、アートとインダストリアルが融合したデザイン。アキッレ・カスティリオーニやジョエ・コロンボ、エンツォ・マーリ、ロス・ラブグローブなど多くのデザイナーたちとコラボレーションし、個性的な作品を作り続けているのである。
1954年、アウレリオ・ザノッタ氏によってソファメーカーとして設立されたZANOTTA(ザノッタ)。
設立以来、ZANOTTA(ザノッタ)はイタリアのインテリアデザイン界を長く牽引してきた。
1960年代にはさまざまなデザイナーとのコラボレーションによって前衛的なデザインを重視するようになり、現在の斬新なスタイルを創り上げた。
1968年には、ZANOTTA(ザノッタ)の代表作となるSACCO(サッコ)を発表。
このデザインチェアは、1979年にイタリアンデザイン界の名誉ある賞「コンパッソ・ドーロ賞」を受賞し、ニューヨーク近代美術館(MOMA)やヴィクトリ&アルバート博物館などのコレクションにも選ばれている。
こちらのページでご紹介したZANOTTA(ザノッタ)のアームチェア「BLOW(ブロウ)」は実にユニークな作品である。
このチェアがつくられたのは1960年代。BLOW(ブロウ)が自由と新しさを求める時代の象徴となったように、作られた世相を反映した多くの名作椅子が存在する。
各ブランド独自のノウハウを活かし生み出された「心に残る」名作椅子を、ぜひ以下のページで目にしてみていただきたい。