Antropus

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イタリアの家具ブランドArflex(アルフレックス)の名作アームチェア「Antropus(アントプロス)」の特徴と魅力を紹介する。ゆるやかで繊細な曲線を持つ美しいこの家具について見ていくことにしよう。

Antropus

ゆるやかな曲線がくつろぎを感じさせる名作アームチェア「Antropus」。イタリアデザインにおいて家具の新しい可能性を見出した作品といわれるAntropusの特徴や魅力を紹介していきたい。

Antropusの特徴

モダンでおしゃれなシルエットが特徴

Antropusは、デザイナーのマルコ・ザヌーゾがデザインした美しいアームチェア。全体的に丸みを帯びた可愛らしさも感じられるフォルムとなっているため、忙しい毎日の中でもくつろげる場所を作ってくれるような一品である。
低めの座面はゆるやかで繊細な曲線を描いており、ゆったりと座ることができる。モダンでおしゃれなシルエットが印象的で、現代においても古さを感じさせない魅力に溢れた椅子といえるだろう。
また、Antropusは、綿密に計算された人間工学に基づいてデザインされている点も特徴のひとつ。イタリアデザインにおいて、家具の新しい可能性を見出した作品である。

「イタリア工業デザインの父」が手がけたアームチェア

Antropusをデザインしたマルコ・ザヌーゾは、「イタリア工業デザインの父」と呼ばれる人物。イタリアのミラノで生まれ、ミラノ工科大学で建築を学んだのち、建築家・都市プランナー・デザイナーとして活躍した。
マルコ・ザヌーゾはArflexにて椅子のデザインを手がけており、こちらのページで紹介しているAntropusのほか、ミラノ・トリエンナーレで金賞(1951年)を受賞した名作ソファ「Lady(レディ)」のデザインも行っている。

参照元:アルフレックス公式HP:https://www.arflex.co.jp/about/story/

Antropusの歴史

Antropusは1948年に発表されており、その名前はデザイナーのマルコ・ザヌーゾが、ミラノにある劇場で公演が行われたオペラ「Antropus family」の家具デザインを担当したことから名付けられた。
このAntropusは、当時はまだ新しい素材だった成形ゴムを用いてプロトタイプが制作されている。しかし、新しい素材を使用していたことからすぐに製品化することはできず、そこから30年後に製品化されたという歴史がある。

Arflexについて

Arflexは創業して以来、高い技術力を活かすこと、さらに新しい素材を取り入れることによって多くの名作を生み出してきたブランドである。中でも、Antropusをデザインしたマルコ・ザヌーゾが手がけたソファ「Lady」は、人工素材である成型ゴムとエラスティックゴムベルトを家具に転用した作品ということで、大きな話題を集めた。
このように、それまでのスタイルにとらわれない製品作りを行ってきたArflex。フランコ・アルビーニがデザインし、「不朽の肘掛け椅子」と称されたFIORENZA(フィオレンザ)や、「外套の背部のベルト」という意味の名を持つソファ「MARTINGALA(マルティンガーラ)」など、さまざまな名作を世に送り出している。

Arflexのブランドストーリー

Arflexがイタリアで創業したのは1951年のこと。それまで自然素材で行われてきた自然素材での家具作りから、人工素材を用いた家具作りという新しい1歩を踏み出すきっかけを作ったブランドである。
1969年にはArflex社で家具づくりのノウハウを学んだ保科正氏が、日本での販売権とオリジナルデザインの製造権を持って帰国し、Arflex Japanを設立。イタリアから製品を輸入するとともに、日本の文化・環境に合わせたオリジナル製品の開発に取り組んでいる。
東京や大阪、名古屋といった主要都市に直営店を展開しているため、ぜひ足を運んで同社の美しい家具の魅力を堪能してほしい。

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こちらの記事では、Arflexが手がける名作椅子「Antropus」を紹介してきた。現代においても古さを感じさせない、モダンなデザインが魅力的なアームチェアだ。
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