Canapo(カナポ)

世界の高級家具を
製品カテゴリごとにご紹介

こちらの記事では、イタリアのブランドであるCassinaのチェア「Canapo」を紹介している。どのような特徴を持ったチェアなのか、またブランドの歴史や特徴などについてもまとめた。

Canapo

Cassinaのチェア「Canapo」 画像引用元:HAPSENT(https://www.hapsent.com/blog/basic-knowledge-of-interior-about-designer/franco-albini-vol21/)

イタリアのデザイナーであるフランコ・アルビーニがデザインしたチェア、Canapo。美しいカーブを描いているこちらのチェアは、まるでハンモックに包まれているかのような安心感を得られる点が特徴となっている。

Canapoの特徴

優雅な曲線を持った美しいチェア

Canapoは、フランコ・アルビーニによってデザインされた美しいチェア。木製のフレームを美しいバランス感覚でカーブさせている点が特徴であり、座るというよりも「寝そべる」という表現の方がしっくりとくる、まるでハンモックのようなチェアである。コンセプトは「バランスへの探求」としており、体重をかけると前後に揺れるのを楽しむことができる。

贅沢なリラックス感を楽しめる

また、Canapoはまるでハンモックに座っているかのように、体がすっぽりと包まれているようなリラックス感を与えてくれるのも特徴のひとつといえるだろう。これは、座面の下がフレームとファブリックをコードで繋いているような状態になっているため。その上に置かれたクッションにより、Canapoに座ったときには体を適度にサポートしてくれる。
このクッションを取った形でも使うことができ、さらにハンモックに寝そべっているかのような感覚を楽しめる。ちなみに取り外しができるクッションは折りたたみ式になっているので、外した後はコンパクトに収納が可能だ。

Canapoの歴史

Canapoは、1956年にイタリアのデザイナーであるフランコ・アルビーニによってデザインされたチェアだ。フランコ・アルビーにはCanapoの他にもさまざまなチェアをデザインしている。
その後、CanapoはCassinaのイ・マエストリコレクションにより復刻された。Cassinaの技術力を活かすことによって、60年近く時間が経過した現在に、当時の素晴らしいデザインを蘇らせている。

Cassina(カッシーナ)について

Cassinaは非常に高い人気と知名度を誇る、モダン家具の代表ともいえるイタリアのブランドだ。数多くの名作家具を世に生み出してきたとともに、Cassinaは1964年にスタートした「イ・マエストロコレクション」と呼ばれるコレクションでも多くの人に知られている。
このイ・マエストリとは」「巨匠たち」という意味を持っているが、このコレクションは、20世紀初頭の偉大なデザイナーが手がけた作品を復刻させるもの。同ブランドが持つ高い技術を活かしてさまざまな過去の名作を復刻している点が特徴のひとつとなっており、歴史的な名作を見事に再現している。

Cassinaのブランドストーリー

Cassinaの歴史をひも解くと、1760年まで遡る。この当時はまだCassinaという名称はなかったものの「質の良い家具を作っている」と認知されていた。その後、1927年にカッシーナ兄弟がイタリアに「Cassina S.p.A.」を設立。それまで手掛けていた木製の家具からモダン家具への転換が行われている。この転換をきっかけとして、Cassinaは規模を拡大していったという歴史がある。
その後、Cassinaでは1948年から外部のデザイナーとのコラボレーションをスタートしているが、最初のデザイナーがCanapoをデザインしたフランコ・アルビーニ。さらにカルロ・デ・カルリの「683チェア」でコンパッソ・ドーロにて受賞。1957年には「イタリア建築デザイン界の父」ともいわれるジオ・ポンティとともに歴史的名作「スーパーレジェーラ」を完成させたことでより注目を集めた。
また、Cassinaは「イ・マエストリ」シリーズを1964年からスタートすることにより、伝説的な家具をコレクションに加えている。

他の“名作椅子”も見るなら…

こちらのページでは、Cassinaによる名作椅子、「Canapo」を紹介してきた。このように、世界には名作といわれる家具がたくさんある。本サイトでも、さまざまな名作椅子を紹介しているので、興味がある方はぜひチェックしてみてほしい。