数々の世界的名作を世に生み出してきたKnoll(ノル)だが、それらの中でも群を抜く名作として、Easy Chair(イージーチェア)を挙げる識者は少なくない。
ここでは、Easy Chair(イージーチェア)の特徴や魅力、Knoll(ノル)というブランドの歴史をご紹介しよう。
アメリカ生まれの著名家具デザイナー、ウォーレン・プラットナーの手による作品、Easy Chair(イージーチェア)。
シンプル性と曲線美を見事に調和させた存在感のあるチェアである。
モダンかつエレガントな風格をたたえる。
デザインの好き嫌いとは別に、誰もがつい注目してしまうオリジナリティの強さ。
映画館の特別座席のような優雅な背もたれと座面、まるで日本の竹細工を思わせる100本以上のスチールワイヤー。
ラグジュアリーな気分でリラックスした時間を過ごしたいとき、Easy Chair(イージーチェア)は最高のパートナーになるだろう。
椅子のデザインや素材により利用シーンが限られる椅子も少なくないが、このEasy Chair(イージーチェア)は、デザインも素材も個性的であるにも関わらず、使用するシーンを選ばない。
リビングはもちろんだが、ホテルのラウンジやロビー、オフィスなどに配置されても、
何ら違和感のない不思議な調和性がある。
Easy Chair(イージーチェア)は、1966年、アメリカ出身のデザイナーであるウォーレン・プラットナーがデザインした椅子のコレクションだ。
座面や背もたれの優雅なデザインと、1本1本のスチールワイヤーを溶接しながら作り上げた美しい曲線が印象的な名作椅子である。
デザインされた当初、プラットナーはゴールドフレームを使ってこの椅子を仕上げたかったそう。
しかし当時の技術では難しいとされたため、これを断念。
発売50周年を記念し、2016年、プラットナーの念願だったゴールドフレーム製のEasy Chair(イージーチェア)がリリースされた。
1938年にアメリカ・ニューヨークで生まれたKnoll(ノル)。
デザインや建築のビッグネームとのコラボ作品など、他に類を見ない革新的な家具の製造で知られるブランドである。
実用性と芸術性が両立することを、Knoll(ノル)が証明した。
Knoll(ノル)は、1938年、アメリカ・ニューヨークで創業した家具ブランド。
家具商人の息子で、ドイツ生まれの当時24歳の青年、ハンス G・ノールが立ち上げたブランドである。
ミースやサーリネン、ベルトイアなどビッグネームとのコラボ作品を通じ、ハンスが立ち上げたKnoll(ノル)は、やがてアメリカを代表する家具メーカーの一つとしての地位を確立。
アメリカ国内のみならず世界中の家具デザインに、多大なる影響を与えている。
展開するコレクションは大きく分けて3ジャンル。
快適かつ革新的なオフィス環境を創造する「Knoll Office」、カーテンや椅子張り地等の製造部門である「Knoll Textiles」、そして往年の名作を並べる「Knoll Studio」。
パブリックなどの様々なシーンを自然に、そして荘厳に構成する。
ブランドの信条は「No Compromise, ever」(決して妥協しない)。
最大限の研究と努力から生み出されるKnoll(ノル)の作品群は、心地よさと美を両立させた「使われる芸術品」と評されることもある。
発売から50年以上の年月を経てもなお、当時と変わらぬ新鮮な驚きを放ち続けるEasy Chair(イージーチェア)。
上下左右、様々な角度から眺めるほどに、その味わいの深さを知る。
Easy Chair(イージーチェア)と同じような世界的評価のある名作椅子は、他にもいくつか存在する。
以下のページでは、国内外の名作椅子を一覧でご紹介しているので、関心のある方にはぜひご覧いただきたい。