神は、細部に宿る。
技術・美学・執念…持てる全てを尽くして生み出された「美しい家具」
その創造主である世界の有名デザイナーたちを知らずして、
本物の美しさは、語れないだろう。
ヤコブセン・ウェグナーと共にデンマークの近代家具を創り上げてきたデザイナー。王立芸術アカデミー、有名建築家の元で学んだ後に独立し、動物モチーフや有機的なフォルムが特徴のデザインを確立してきた。
チーク材とマッチしたフィン・ユールの作品は、「世界で最も美しいアームを持つチェア」と呼ばれ高く評価されている。
500脚以上の椅子をデザインしてきたことで「椅子の巨匠」と呼ばれるハンス・J・ウェグナー。デニッシュモダンを牽引してきたこともあり、その作品はシンプルな美しさだけでなく、機能性をも兼ね備えている。
彼の創り出す作品は職人としての技術と知識、そして素材への飽くなき探究心から成り立っている。
機能主義建築家として約半世紀にわたり活躍すると同時に、家具デザイナーの顔を持つアルネ・ヤコブセン。建造物や家具だけでなく、照明やカラトリー、ファブリックのデザインを手掛け、マルチな才能を発揮してきた。
新素材や新技術を駆使して創られた彼の作品は、現在でも多くの人々に愛されている。
妻のレイ・イームズと共に、20世紀のプロダクトデザインに影響を与えたデザイナー、チャールズ・イームズ。「グッドデザインを安価に誰にでも」をコンセプトに掲げ、数々の家具をデザインしてきた。
20世紀半ばを代表する合板加工の他に、プラスチックやワイヤー、金属などの素材を用いるのが彼の作品の特徴である。
イェール大学で建築を学び、自身の建築事務所を運営する傍ら、ハーマンミラー社にてデザイン・ディレクターとしても活躍。ディレクター就任からの20年間で「ココナッツチェア」や「マシュマロソファ」など多くの作品を手掛けている。
同じく家具デザイナーであるイームズ夫妻の才能を見出した人物としても知られている。
クランブルック美術大学の創始者であるエリエル・サーリネンを父に持ち、ミッドセンチュリーを代表するデザイナーであるエーロ・サーリネン。
ノール社とのコラボレーションによりデザインした家具には、曲線を用いた未来的なデザインが見られる。
また、建築家としての一面を持っており、ニューヨーク州にあるジョン・F・ケネディ国際空港も、エーロ・サーリネンのデザインである。