無垢材とは、丸太を切ったり削ったりして自然な状態のまま木材にしたものを指す。
無垢材を使用した家具は、突板(薄い木のシートをベニヤなどの板に張り付けたもの)を使った家具とは違い、純粋に真の木材で仕上げられているため、強度に優れている。
また重厚感があり、使い込むほどに増す独特の味わいも楽しめる。
無垢の家具は湿度が高過ぎるのも低過ぎるのも苦手。
部屋の湿度に気を配る必要がある。
また直射日光があたる所や、ストーブなど熱いもののそばに長時間置くことも避けることは鉄則と言える。
さらにオイル塗装の場合、濡れたコップを長く置いたり熱い物を乗せたりすると、輪染みになるほか、鉄分のある物も黒染みの原因になるので気をつけたい。
これらに注意しつつ、毎日のお手入れとして水を固く絞った布で拭くのが良い(水分が残っていたら乾拭き)。
またオイル塗装の場合は、乾燥しやすい木口部分に定期的にオイルを染み込ませるケアにくわえ、年2回ほどのメンテナンス(冬に1回、梅雨入り前に1回を推奨)も大切。
メンテナンス手順は以下のとおり。
無垢材とひとことでまとめてみても、その色や質感も様々。
濃い色合いのブラウンカラーが特徴的なウォールナット材の家具は、落ち着いたシックな雰囲気を楽しみたい方におすすめ。
チェリー材やオーク材の家具に比べて、より重厚感や高級感を出しやすい。
またウォールナット材は、きめ細やかで表情豊かな美しい木目も大きな魅力だ。
チェリー材の家具は、ウォールナットよりも明るい色合いの、オレンジがかったような茶色。
なめらかで緻密な木肌も特徴で、美しい艶・光沢を出しやすい無垢材だ。
経年変化を存分に楽しめるのもチェリー材の家具の魅力。
時とともに、飴色を想わせるような濃い赤褐色へと変化していく様が楽しめる。
オーク材の家具は、3種類の中で最も明るく、さわやかさや軽やかさを感じさせるブラウンが特徴。
ナチュラル系や北欧系の雰囲気が好きな方に、最もおすすめできる無垢材といえる。
無垢材の家具は、その仕上げの方法によって質感、見た目が大きく異なる。
手入れの簡単さであればウレタン塗装だが、やはり質感、触感ともに木材をそのまま楽しめるのはオイルであろう。
そしてより、無塗装に近い質感を楽しむのであればワックス塗装。
ぜひその違いを楽しんで欲しい。
※作成中(2021年6月時点)