Cesca Chair(チェスカチェア)

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建築家でありデザイナーでもあるマルセル・ブロイヤーがデザインした名作椅子「Cesca Chair(チェスカチェア)」。素材が持つ特性を利用した、こちらの椅子の魅力や歴史などを紹介していく。

Cesca Chair(チェスカチェア)

画像引用元:Knoll(https://www.knolljapan.com/knoll-studio/by-category/side-seating/cesca-chair-armsless-machinewoven.html)

マルセル・ブロイヤーによりデザインされたカンチレバー構造のチェア。現在もさまざまなシーンで用いられており、非常に長い間愛され続けている。100年近く前に発表されたチェアであるものの、現在でもモダンな雰囲気が感じられるチェアとなっている。

Cesca Chairの特徴

カンチレバー構造のチェアとして洗練された作品

Cesca Chairは、デザイナーのマルセル・ブロイヤーの代表作であり、娘の名前から名付けられた名作チェアとして知られている。自転車の構造にヒントを得て生み出された作品で、伝統的な職人芸・工業的な手法や素材を組み合わせている点が特徴。カンチレバー構造のチェアとして今もさまざまなシーンで利用されている。

工業デザインの代表作として知られる

そのすっきりとしたデザインもさることながら、カンチレバー構造であることから腰を下ろした際に感じられる適度な弾力性によって、快適な座り心地を実現しているのも魅力のひとつだ。1本の屈強なスチールパイプが座る人の重さを支えているのが大きな特徴であるが、この「スチールパイプを曲げる」というデザインは、バウハウスにおいても「工業デザインの代表作」として賞賛を浴びている。
このCesca Chairは、デザイナーのマルセル・ブロイヤーが特許を取らなかったことから、さまざまなリプロダクト品が販売されている。正規品としては、TOHNET(トーネット)やKNOLL(ノル)が製造・販売しているものがよく知られている。

Cesca Chairの歴史

Cesca Chairは1929年に発表されたチェアであるものの、そこから100年近く経過した現在においてもカンチレバー構造を持つチェアの名作として愛され続けている。「最も有名な金属製チェアのひとつ」「最も洗練された作品」といったように、絶賛され続けている。
Cesca Chairをデザインしたマルセル・ブロイヤーは、ハンガリー出身の建築家でありデザイナーでもある。バウハウスの1期生として学んだのち、バウハウスの教官となり、1937年にはアメリカに移住してハーバード大学において教鞭をとった経歴を持つ。このCesca Chairは、マルセル・ブロイヤーがバウハウスの教官を務めていた頃にデザインされた作品となっている。

TOHNET(トーネット)について

TOHNETは、200年もの歴史を持つドイツのインテリアメーカー。創業者はドイツのボナパルトに生まれたミヒャエル・トーネットであり、曲木椅子の量産・普及に成功した人物である。
木を曲げて家具などを作るこの曲木の技術は、ミヒャエル・トーネットによって考え出された技術。接木をするのではなく、1本の木を曲げる製法を曲木と呼ぶが、ミヒャエル・トーネットは板をニカワで張り合わせて、水蒸気で木を蒸して柔らかくしてから曲げる技術を習得し、フランスやイギリス、ベルギーで特許を取得している。その後、曲木の技術を用いた椅子を各地で展示したことによって注目を集め、本拠地をウィーンに移動した。

TOHNETのブランドストーリー

TOHNETは、ミヒャエル・トーネットが1819年頃に家具作りを始めたことから生まれたブランドである。
同社はさまざまな家具を発表しているが、その中でも有名なのが1859年に制作された「No.14」と呼ばれる椅子。トーネットの椅子はパーツごとに分解された状態で世界中に出荷され、販売店で組み立てられた後に販売されている。さらに、さまざまなデザインを選べるといった画期的なプロセスから、1867年のパリ万博にて金メダルを獲得。このNo.14が同社の代表的な椅子となり、曲木のアイコン的な製品となっている。

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こちらの記事では、デザイナーのマルセル・ブロイヤーの代表作として知られているCesca Chairについて紹介してきた。そのモダンな佇まいが魅力的な作品であり、長く愛され続けていることがわかる作品といえるだろう。
こちらのサイトでは、Cesca Chairのほかにも「名作」と呼ばれるさまざまな椅子を紹介している。興味がある方はぜひそちらもチェックしてみてほしい。