Cab(キャブ)

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この記事では、高い人気を誇り、MoMA(ニューヨーク近代美術館)にも永久コレクションされている「Cab」について解説している。名作といわれる家具に興味のある方はぜひチェックしてほしい。

Cab

イタリアの高級家具ブランドである「カッシーナ」より発表されているチェア「Cab」。発売された1977年以来、イタリアモダンデザインを代表するチェアとして非常に有名であり、高い人気を誇っている。

Cabの特徴

絶妙のフィット感と座り心地を持つ高級チェア

高級感のある厚皮革のジャケットで金属のフレームを覆うといった画期的な発想が特徴のひとつ。金属フレームと厚い革のジャケットによって絶妙なテンションを作り出すことにより、フィット感と座り心地を生み出している。
さらに、Cabに使用されている厚皮革は、カッシーナ独自の厳しい基準をクリアした品質の高い鞣し革。使い込めば使い込むほど体に馴染むという魅力を持ったチェアでもある。
Cabは非常に人気が高く、デザインを担当したマリオ・ベリーニが手がけた作品の中でも突出したロングセラーになっている。

計算され尽くしたデザインが魅力

Cabにはいくつか種類があり「412」、「413」、「414」といった形で分かれているが、いずれも計算され尽くしたデザインが魅力のチェアとなっている。
412はアームレスチェアタイプだが、413は412のアームチェアタイプ。414はゆったりとしたラウンジチェアタイプ。シートクッションが装備されている点や、幅・奥行きが大きくとってある点、そしてシートが低く作られている点などが特徴だ。

Cabの歴史

Cabは、イタリアの工業デザイナーとしても知られているマリオ・ベリーニがデザインを担当し、1977年に誕生したチェアだ。
「人間の体の延長」というコンセプトでデザインされている点がポイントであり、16のサドルレザーのパーツを手作業によって縫い合わせて貼りつけていくという、非常に複雑な工程を積み重ねて実現したデザインとなっている。
一脚置くだけでその空間を奥行きのある雰囲気に演出してくれるチェアといえるだろう。

Cassina(カッシーナ)について

カッシーナは、圧倒的な知名度とブランド力を持つ家具ブランド。イタリアモダン家具を手がけるとともに、過去の名作家具の復刻にも取り組んでおり、同ブランドが持つ高い技術力を持って歴史的な名作を再現している。
カッシーナでは、こちらの記事で紹介しているようにチェアを取り扱っているほか、テーブルやベッド、デスク、照明など、さまざまな家具を取り扱っている。高級ブランドであることからもそれなりに値が張るものの、同ブランドのアイテムを取り入れることによってワンランク上の生活を実現できるといえるだろう。

Cassinaのブランドストーリー

カッシーナは、非常に長い歴史を持つブランドだ。その歴史を遡ると、1760年当時から品質の良い家具を提供してきたとされているが、その当時はまだカッシーナという名前はなかった。1927年にカッシーナ兄弟によって「Cassina S.p.A.」がミラノに設立され、それまでの木製家具からモダン家具への転換を行ったことにより、同ブランドは規模を拡大することとなった。さらに、1948年からは外部のデザイナーとのコラボレーションを開始。
その後、カッシーナは「スーパーレジェーラ」と呼ばれる椅子を発表して世界的な注目を集め、1964年には歴史的な名作シリーズ「I Maestri (イ・マエストリ)」コレクション」をスタート。この取り組みによって20世紀初頭に活躍した偉大なるデザイナーの作品を復刻させたことにより、伝説的な家具をコレクションに加えていったという歴史を持っている。

他の“名作椅子”も見るなら…

こちらの記事では、カッシーナによる名作チェア「Cab」を紹介してきた。高級感が溢れる外見はもちろん、絶妙な座り心地とフィット感があり、ワンランク上のライフスタイルを演出してくれるチェアであるといえるだろう。
このように、世界には名作といわれるさまざまな家具がある。以下のページにて名作椅子を多数紹介しているので、興味のある方はぜひ確認してほしい。