ビッグテーブル

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ベルギー出身のデザイナー、アラン・ジルが生み出した、現代イタリアを代表するデザインとの誉れ高いビッグテーブルについて取り上げ、その魅力や特徴などをご紹介したい。

ビッグテーブル

その名の通り、最大で200cm×100cm、最小でも160cm×90cmというサイズで提供されるビッグテーブル。しかしながらその真骨頂は、そうしたサイズ感ではなく、洗練された美しいデザイン形状であると言い切ってしまってよいのではないだろうか。

ビッグテーブルの特徴

趣向を凝らした脚部の造形とカラーリング

ビッグテーブルは、たっぷり広々としたスペースを有する天板部分は極めてシンプルな形状。その上で、この家具ならではの特色でありデザインの中核を成している部位は、その脚部。長さの異なる2本の脚を2セット、対を成すように組み合わせることで、オリジナルティ、独創性に満ちた造形美を具現化しているのがビッグテーブルならではの強烈なアイデンティティーだ。

加えて、その4本の脚は、それぞれ異なるカラーに塗り上げることも可能。シンプルに同系の色合いでまとめるもよし。相反する色調で塗り分けてコントラストを表現するもよし。テーブルを設置する空間やインテリアデザインとのマッチング、入手した者の好みや自己表現に応じて自在に装飾を加えられるというのは、ビッグテーブルならではの懐の深さと言えるだろう。

ビッグテーブルの歴史

機能性と造形美が巧みに融合されたこのビッグテーブルがお目見えしたのは2009年と、数多ある名作家具に比べれば新しめ。手掛けたのは1970年ベルギー・ブリュッセル生まれのデザイナー、アラン・ジル。大学では政治学とマーケティングを学び、当初は金融業界に勤めていたものの、夢を追い求めフランスでインダストリアルデザインの勉強を開始。2007 年に自分のスタジオを設立し、様々なデザインを手がけ頭角を現した。

ビッグテーブルはそんなアラン・ジルがスタジオを設立してから僅か2年後に発表されたというのは驚愕に値する。これまで革新的なデザインの家具を扱ってきたBONALDO(ボナルド)にとっても、一躍、自社ブランドを象徴する存在となったことは、望外の喜びであったのではないだろうか。

BONALDO(ボナルド)について

創業者のジョバンニ・ヴィットーリオ・ボナルドによって1936年に設立された工房がその源流。当初から家具に金属加工スキルを用いていたことが特色だ。その後は、ベッドやマットレスなどの取り扱いも行い、1971年にはミラノでBONALDOブランドを発表。可変可能なソファーベッドを早い段階で商品化したブランドとしても知られている。

BONALDO(ボナルド)のブランドストーリー

そもそもイタリア製の家具というものは、デザイン的に趣向を凝らしたものが多く見られるが、その中でもBONALDO(ボナルド)はデザイン性が高く評価されている。また金属、プラスチック、ポリウレタンなど様々な素材を自由な発想で使いこなし、アラン・ジルをはじめとする実力派デザイナーの作品を精力的に世に送り出している点も、イタリアンデザインをリードするブランドと評価される所以となっている。

他の“名作テーブル”も見るなら…

ビッグテーブルは瞬く間にBONALDO(ボナルド)を代表する家具の座を射止め、2019年には特別色の10周年仕様も発売されたほど。「彗星のように現れた」という言葉をまさの体現化した家具だと言えるだろう。

さて、世界の高級家具に目を向けてみると、ビッグテーブルと同様に、名作家具として広く評価を集めているテーブルは、他にもまだ存在する。以下のページにて、それら名作テーブルを一覧でご紹介しているので、関心のある方は引き続きお読みいただきたい。