Knoll バルセロナチェア

アメリカで生まれ、今や日本はもとより世界中で人気を集める高級家具ブランド、Knoll(ノル)。

そのビッグネームから生まれた数々の名作の中から、ここでは、ブランドの代表作の一つでもあるBarcelona chair(バルセロナチェア)をご紹介する。チェアの特徴や魅力、ブランドの歴史などについて見ていこう。

Barcelona chair
(バルセロナチェア)

画像引用元:https://shopping.yamagiwa.co.jp/Knoll(ノル) Mies.v.d.Rohe Collection バルセロナチェア ブラック/product/0/481K-250LCRSE1/?cat=100003004&swrd=

「20世紀建築の三大巨匠」の一人として著名なミース・ファン・デル・ローエがデザインしたBarcelona chair(バルセロナチェア)。

クロームメッキのフレームと深みのある革張りの座面で構成されたこのチェアは、バルセロナ万博の折、時の国王・アルフォンソ13世を迎えるために作られたものと言われている。

Barcelona chair
(バルセロナチェア)の特徴

空間に気品を演出する
重厚なデザイン

上質な革張りの座面、X字にクロスさせた脚の構造、独特の角度を持つ背もたれと座面の関係性。

時の国王を迎えるためにデザインされたその重厚な全体像は、のちの家具史に多大な影響を与えた。

一脚を配置するだけで、空間全体に重い気品を演出する。

大事な人物を接待するシーンに最適

名作椅子の中には、実用的な軽さを特徴としているタイプもあるが、Barcelona chair(バルセロナチェア)は、そのようなタイプの椅子ではない。

一脚の重さが23.1kg。静かで洗練された空間に、大事な人物を招いて接待するようなシーンによく適している。

Barcelona chair
(バルセロナチェア)の歴史

歴史的名作として知られるBarcelona chair(バルセロナチェア)は、1929年、ドイツの建築家、ミース・ファン・デル・ローエによってデザインされたチェアである。

もともとKnoll(ノル)とは異なるメーカーから製造販売されていたのだが、当時ミースは、「フレームのビス止め接合部がむき出しになっていたこと」が、どうしても気がかりだったそう。そこでミースはKnoll(ノル)社に対し、この自分の気がかりを解決してもらえないかと相談した。

考え抜いたKnoll(ノル)社は、当時としては非常に高価なステンレススチールの採用を提案した。この提案によって誕生した傑作が、現在もKnoll(ノル)が製造販売を行っているBarcelona chair(バルセロナチェア)である。

Knoll(ノル)について

1938年、アメリカ・ニューヨークで誕生したKnoll(ノル)。

ドイツ生まれの青年、ハンス G・ノールが立ち上げた高級家具ブランドである。デザイン性、機能性、ともに妥協なく追求しつくす姿勢で知られている。

Knoll(ノル)の
ブランドストーリー

1938年、ドイツ生まれの家具デザイナー、ハンス G・ノールがニューヨークで設立したKnoll(ノル)。

アメリカはもちろんのこと、世界中で注目されている高級ブランドの一つとして、これまで数々の作品が世に送り出されてきた。ミースやサーリネン、ベルトイアなど、著名デザイナーとのコラボ作品でも有名なブランドである。

Knoll(ノル)が展開するコレクションは3種類に大別される。

1つめが、快適かつ洗練されたオフィスを創造する「Knoll Office」、2つめが、カーテンや椅子張り地などを製造する「Knoll Textiles」、3つめが、往年の作品群を含む名作を並べる「Knoll Studio」。

いずれのコレクションも、オフィスや住宅、パブリックを壮麗に演出する。

ブランドとしての譲れぬ信条が「No Compromise, ever」(決して妥協しない)。

寸分の余力も残さぬほどの研究と分析の中から生まれた作品の数々は、識者をして「使われる芸術品」と評論せしめる。

他の“名作椅子”も見るなら…

空間に気品を添えるBarcelona chair(バルセロナチェア)。もし実物を前にその風格を感じる機会があるならば、それが歴史的名作と呼ばれる理由を十分に理解できるであろう。

世の中には、Barcelona chair(バルセロナチェア)と同様に名作として名高いチェアが、まだまだ存在する。それら名作を比較することで、チェアを見る目がより洗練されていくだろう。ぜひ次のページも参照されたい。