Air-Chair

著名デザイナーとのコラボで、これまで多くの名作家具を世にリリースしてきたMAGIS。ここでは、MAGISが手掛けてきた数々の作品の中から、名作椅子として有名なAir-Chairをご紹介しよう。ブランドヒストリーにも簡単に触れているので、興味のある方には目を通していただきたい。

Air-Chair

画像引用元:https://magis-shop.jp/?pid=7165985

イギリスの著名プロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソンがデザインしたAir-Chair。シンプル、控えめ、機能的。そして、どこかユーモアを感じさせるモリソンらしい椅子である。

Air-Chairの特徴

全てのシーンにマッチする究極の「スーパーノーマル」

知る人も多いかもしれないが、デザイナーのジャスパー・モリソンは、究極のスタンダードデザイン(=スーパーノーマル)を追求するデザイナーである。そのモリソンデザインの集大成とされているのが、このAir-Chair。究極の「スーパーノーマル」と言える作品である。屋内外、店舗、オフィス、リビング。すべてのシーンに必ずマッチする。

機能性の高さも大きな魅力

水に濡れても質が劣化しないため、デッキなどに常設する屋外用の椅子としても使用可能。10脚までのスタッキングができるため、椅子が不要な時には空間をすっきりとさせることができる。究極のシンプルというデザイン性ばかりに注目が集まるAir-Chairだが、その機能性の高さにも目を向けてみるべきであろう。

Air-Chairの歴史

Air-Chairは、2000年にジャスパー・モリソン(イギリス)が発表した作品である。説明不要かもしれないが、ジャスパー・モリソンは「世界で最も影響力のあるデザイナー」と評されるほどの巨匠である。Air-Chairは巨匠モリソンの作品であり、また、巨匠とのコラボを得意とするMAGISが仕掛けた作品とも言えよう。

デザイン性やクオリティの高さが評価される一方で、1脚2万円少々というリーズナブルな価格を実現。世界中で目にするスタンダードな椅子となった。

受賞アワードはブループリント賞(200年)、CATAS2000賞、グッドデザイン賞(2001年)、Observeur du Design賞など。ピナコテーク・デア・モデルネ現代美術館(ミュンヘン)などのパーマネントコレクションにも選定されている。

MAGISについて

1976年にイタリアで創業したMAGIS。当時、家庭用品メーカーの商務部で働いていたユージニオ・ペラッツァ氏が、自社の営業スタンスに疑問を持って退社し、独立してスタートさせた会社がMAGISである。デザイナーとのコラボによる優れたデザイン性を武器に、商業的にも成功しているブランドだ。

MAGISのブランドストーリー

MAGISは、1976年にイタリアで誕生した家具ブランドである。著名デザイナーとのコラボ作品を得意とするブランドで、ジャスパー・モリソンやコンスタンティン・グルチッチ、ロナン&エルワン・ブルレックなど、世界的なビッグネームとのコラボ作品も数々手掛けている。

MAGISが発表する作品の特徴として、プラスチックを素材にしたものが多いことが挙げられるだろう。アルミニウムなどの素材も上手に使うことがあるブランドだが、基本的にはプラスチック素材の家具で有名だ。地球環境に配慮したプラスチック素材の開発を、今もなお積極的に続けている。

MAGISが生み出した作品の中には、実用品としてはもとより、芸術品として認められたものも多く、ニューヨーク近代美術館やパリ国立近代美術館にパーマネントコレクションとして所蔵されている家具も少なくない。

他の“名作椅子”も見るなら…

MAGISがリリースしている数々の名作椅子の中から、ここでは、定番として知られるAir-Chairをご紹介させていただいた。シンプルなフォルムながらも、世界の数々の権威あるアワードを受賞した傑作である。

なお、ここでご紹介したAir-Chairと同様に、世界には名作椅子として高く評価されている作品が他にもいくつかある。以下のページでは、世界の定番とされる名作椅子を一覧でご紹介しているので、興味のある方には、ぜひご覧いただきたい。